レコメンデーションに囲まれた生活の退屈さ

 最近、沙村広明の『波よ聞いてくれ』の影響でラジオを聞き始めた。

  

波よ聞いてくれ(6) (アフタヌーンKC)

波よ聞いてくれ(6) (アフタヌーンKC)

 

 

 ラジオを特定の番組ではなく、単に流すというのは初めての経験だったが、これがどうして面白い。ラジオはテレビよりも、内容が多少は自由であるようだ。影響力が小さいからか、それとも、スポンサーがテレビよりも小さい会社でもできるからか。それに何より、コンテンツを選んで摂取するのではなく、ただ受動的に情報を摂取する体験というのは、皮肉なことに新鮮だ。

 レコメンデーションに囲まれきった生活では、提示されるものは、ほとんどすでに自分が知っているものばかりで、自分の興味の外を見るのは難しい。だからこそ、ただただ放送予定表の通りにコンテンツが流れてくるラジオは、新鮮で面白い。

 結局のところ、現状インターネットで自分たちが見るのは、決まりきった場所と見え覚えのある人々だけになってしまって、ホームセンターや平積み台を眺め歩くみたいな面白さは結構貴重になってしまった。もっとダーツの旅やトークサイコロみたいなランダム性を生活にとりいれたいものだ。

 

 ブログ書くの難しい。