最近見たもの、読んだもの(2022/7)

読書メーターを真面目につけなくなって久しく、もちろん、日常の退屈さを和らげるために、ただ浴びるようにフィクションを消費してもいいのだが、ただ最近の面白く感じたコンテンツが人から教えてもらったものが多いので、自分もそのお返しをするためにこの記事を書く。

 

後は最近、企業博物館などに行きまくっているので、それらについても別の記事で書いておきたいと思う

 

地図と拳

小川哲の新作。群像劇で、満州を舞台に、日露戦争から終戦までを描いた歴史小説

歴史+群像劇といった点で『ゲームの王国』っぽさがあるが、ただ『ゲームの王国』のようなマジックリアリズム的荒唐無稽さはなく、淡々と歴史をなぞっているように感じた。

群像劇で登場人物を把握しやすいのは小説がうまいからだと思うが、『ゲームの王国』の上巻というとんでもない最高傑作を前にすると、多少見劣りを感じてしまう。

 

ベントラーベントラー

野村亮馬アフタヌーンで連載していた作品。地球にやってくる宇宙人や宇宙人の人工物に役所に属する人たちが他の宇宙人の助けを借りて対処する話。

『東京入星管理局』を連想するが、宇宙人が基本的に友好的なので、あれよりものほほんとした感じ。

『第三惑星用心棒』の3巻が待ちきれないので、未読だったこれを読んだが、独特のデザインの宇宙人や人工物が読めたので、だいぶ満足。

『第三惑星用心棒』の3巻も早く読みたい。

リリアンと燃える双子の終わらない夏

Twitterで良い評判を見かけたので、読んだ。

ステップマザーもので、燃えだす双子をどん底の人生を送っていた主人公が育てるという筋。

作中のありとあらゆる要素がめちゃくちゃに心地よく、なろうにおける異世界転生や悪役令嬢の次に来るのはステップマザーものだろって思うレベルでスカッとさわやかだった。水戸黄門よりスカッとした。

 

音盤紀行

レコードをテーマにした短編集で、青騎士1号の載っていたものの中では一番良かったので、購入。悪くはないし、1号だけしか買ってなかった青騎士の最新号を買ってもいいかな、という気分にはなった。

 

 

 

神々の山嶺

フランスの方で作られたアニメ映画。

エベレストに入ってからのシーンは悪くなかったとは思うが、谷口ジローの漫画を読めばよくないか?とは思ってしまった。

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