8月中に読んだ本ややったゲームなどについて書く。
Disco Elysium - The Final Cut
かなり面白く、年間ベスト級のゲーム。
ゲームの内容としてはクトゥルフ神話TRPGのようなシステムで、各種能力値で能力判定をしながら殺人事件の操作を進めていくアドベンチャーゲーム。
自由度の高さや、マップ自体は狭くとも、膨大なテキスト量で世界の広がりを感じさせる点は見事。
ボリュームとしてもコンパクトで、自分の場合は20時間程度でとりあえず、一周できた。
特異な点としては、TRPGにおけるゲームマスターによる判定後の語りの部分が、各種能力のそれぞれ別人格の内言のように表現されており、この部分をゲーム内世界に組み込んだことで、プレイヤーの主人公への感情移入をスムーズにしている。
また、作中世界が現実のものと異なる環境で、なおかつ主人公が記憶喪失になっていることで、そもそも主人公のいる社会や国家がどのようなものであるのかを知っていくことが、事件捜査とは異なる二つ目の目的としてあり、ミエヴィルの『都市と都市』のような世界の解像度を少しずつ高めていくような体験も行える。
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ダンジョン飯 12巻
結構もう終盤って感じになっていて、あと1、2巻で完結しそう。
ダンジョン飯 ワールドガイド 冒険者バイブル
ダンジョン飯の設定本であり、かつ、各キャラクターに関する設定や漫画が載っていて、かなり良かった。
特にカブル―のチームやカナリア隊、カブル―の養母のミルシリルなどにかなり書面が割かれており、本編のサブキャラクターに関する部分の理解が深まる。
こういった設定本を無限に読みたい。
異常【アノマリー】
群像劇をやりながら、シミュレーション仮説に接続していくのだが、その接続の部分がイマイチで、話の畳み方も雑に感じた。
群像劇部分もそれぞれの相互作用がほとんどなく、並列に話が進行していっているという感じで総じてイマイチ。
クロシオカレント
ぬるめたの作者の新刊。アキタランドゴシックとかシメジシミュレーションみたいな異常日常系で、シメジシミュレーションみたいに、日常よりかはストーリーを進めるのに重点を置いているように感じた。まあ、ただまだ一巻なので、今後どう転がるか次第といったところ。