昨日とは打って変わって天気が良く、一日ずれていたら神保町ブックフェスティバルが開催できたのにと思ってしまう。
ここ数日はΔVをやっている。
ゲームとしてはかなりシンプルで、土星の衛星を拠点に土星の環にある氷塊から金属資源を採掘してきて、衛星に持ち帰り換金し、宇宙船を修理したり、装備を買い替えたり、乗組員を雇ったりして、再度採掘に行く。

2Dで船を操船して動かすという点では、Sunless Seaを連想したが、Sunless Seaに比べるとはるかにストイックだ。Sunless Seaは基本的に多種多様なクエストラインが発生して、それを船長の死亡までになんとかそれらをクリアしようとするし、それぞれのクエストには膨大なテキストが付随している。だが、ΔVは違う。一回のダイブで他の船とのちょっとした通信が一回起こるかどうかで劇的なイベントはたまにしか起こらない。ゲームの大部分は黙々と氷塊に相対速度を合わせて、マスドライバーなどで削り、得られた鉱石とさらに相対速度を合わせて宇宙船に収容する。それらを延々と繰り返す。
それだけを聞くとユーロトラックシミュレーターみたいなリアルシミュレーションゲームを想像してしまうが、相対速度と慣性。その二つの要素がゲームをエキサイティングにしている。破砕して飛んでいく鉱石に相対速度を合わせると、周囲のそれまでに静止していたように見えた氷塊が猛スピードで飛んでくる。そして、それらをよけようとしても速度ベクトルは容易には変わらず、あえなく衝突してしまう。ゲームタイトルにもある通り相対速度ΔVがゲームの肝で、2Dゲーム上で簡略化されたとはいえ厄介な相対速度と慣性の中でうまく鉱石を回収していけるようになっていく部分がもっとも楽しい。
逆に相対速度と慣性がある程度リアリティを持って描かれているせいで、海賊に襲われるみたいな場面でもとっとと逃げれてしまう部分はご愛敬という感じ。
宇宙船の装備パラメータがいろいろある割に説明は簡潔でいろいろ試してみて、理解していくのもかなり面白い。採掘装備によって、どういう風に鉱石を集めていくかの戦略が異なるので。
まあただクエストライン自体はスゲー淡泊で、ゲーム性的にそこをもりもりにするわけにもいかないのもわかるのだが、どうしてもFTLとかSunless Seaとかと比べるとその部分はかなり見劣りする。
全体的なゲーム体験や印象としては2Dゲームではあるのだが、宇宙採掘版職業シミュレーションゲームといった感じ。