『新宗教と巨大建築』を読んで、おやさとやかた計画に感動したので天理に行ってきた。Twitterがどうなるかわかんないので、こちらの方に写真と感想をあげておく。
『新宗教と巨大建築』自体は、新興宗教の建築物や近代以降の新興宗教以外の宗教施設、海外の新興宗教建築、結婚式教会についてなどをまとめている。
その中で紹介されている天理教のおやさとやかた計画自体は神殿の周囲を天理教の宗教にかかわる施設で囲うというもので、今現在はその一部が完成している。
周囲にある建物自体は詰所、教育施設、病院などで、写真のように瓦屋根にベランダがついているビルというデザインが共通になっている。
これらの建物が800m四方のうち三方を囲むように立っているので、かなりインパクトがある。
詰所は、年に何回かある天理教のイベントに参加するために全国から集まった信者を収容する宿泊施設。西の詰所以外にも真東棟の東にもまとまった数の詰所が建てられていた。
神殿自体は甘露台を囲むような構造になっており、東西南北にそれぞれ広い畳敷きの空間があり、四方から信者が甘露台を拝められるようになっている。
ちなみに神殿のシルエット自体は各方向で異なる。
教祖の家は教祖の中山みきが生きているように信者によって管理されている建物で、ここも信者にとって参拝する場所のようだった。
正面からも中に入れるが、神殿の回廊から行くこともでき、大部分の人はそうしていた。
『新宗教と巨大建築』でも指摘されているように、おやさとやかた計画、中心の神殿と教祖の家をつなぐ回廊、神殿自体のすべてが何かを囲うような構造になってるので、実際目にするとミステリーに出てくる異常建築を実際に現実で目にするかのような感動がある。
『新宗教と巨大建築』読んで、近代以降の宗教建築に興味が湧いてきたので、次は築地本願寺辺りにでも行きたい。