初めての登山のときに登山用品をどう選べばいいか?

 軽く調べたところ、登山に必要なもののリストはあっても、どこでどういう基準で買えばいいかを書いたページはあんまり見当たらなかったので、この記事を作成した。また、この記事の内容自体はあくまで3シーズン用で初心者向け中級者向けの山に登るときのもので、冬季登山に関しては対象としていない。

 

個人的な購入方針

 登山用品には下記の二つのものがあると考えている。

  • メンテや修理によって長く使うもの(靴、テントなど)
  • 耐久性が下がったり壊れたりしたら買い替えるもの(ウェアなど)

 個人的な購入方針としては、長く使うものに関しては交換パーツが手に入りやすい、修理に出しやすいなどの理由からモンベルで購入し、定期的に買い替えるものに関しては、好日山荘、ロッジ、モンベル石井スポーツ、ワークマン等で購入することにしている。

 

登山の必需品

 いかなる登山でも絶対に持っていくべき必需品としては下のようなものがある。

  • ザック
  • ザックカバー
  • レインウェア
  • ダウンジャケット(高山なら必須、低山なら夏以外は持って行った方がいい)
  • ヘッドランプ
  • 体温調節可能な服(下着は化繊のもの)
  • 食料(2、3日分余計に)
  • 水(予備の折り畳みタンクがあると望ましい)
  • 時計
  • 地図
  • コンパス
  • 応急キット
  • ゴミ袋(ジップロックなど密閉できるものが望ましい)
  • 手袋
  • ライター
  • サバイバルシート

 これらのうち、どれを選べばいいかわかりにくいものについて下記で説明する。

ザック

 正直なところ、どこでどんなものを買ってもいいと思う。ザックに関しては登山メーカーの各製品は十分な耐久性を持っており、完全に好みで選べばいいと思っているからだ。日帰り登山とかであれば、十分な耐久性を持っているなら普段使いの20~30L程度のデイパックでも問題ないとは思う。

 もし、登山用のザックを買いたいなら、モンベル好日山荘、ロッジ、石井スポーツあたりに行って、見立てをお願いすればいいだろう。ザックは靴ほどではないにしろ、身体とのフィット感は重要だし、各種のベルトや紐での調整の仕方は実際にやってもらった方がわかりやすいので。

 また、用途ごとの容量の目安としては下のような感じ。

  • 30L程度 日帰り登山用。詰め込めば、山小屋泊1泊ぐらいなら可能。
  • 50L程度 山小屋泊用。モンベルのステラリッジテントなら、テント泊1泊ぐらい可能
  • 80L程度 縦走用。

 

ザックカバー

 登山用品店、スポーツ用品店で購入可能。自分の使うザックの容量に合わせたものを用意しよう。

 正直、アマゾンで売っているものは高くて、スポーツ用品店とかだもっと安く買える。なんなら、店頭で購入した場合、ザックによっては店側のサービスでついてくることもある。 

 

 

登山靴

 ソール張替えなどのメンテの出しやすさから、モンベル一択。通販で購入するなどせず、必ず店頭で店員に相談して選んだ方がいい。また、登山靴は消耗品で3~5年で買い替えるものだと認識しておこう。

 

レインウェア

 必需品。雨天のときはもちろん、高山や秋の山での風よけにも使う。安く済ませたいなら、夏山の日帰り登山や低山なら、ワークマンのイージスでも性能的にはそこまで問題はないと思う。

workman.jp

 そもそも、悪天候が事前に予測されるときには、登山を取りやめよう。

 

ダウンジャケット

 高山や夏以外の低山に登るなら必須。停滞時や夜に体温を下げないためにレインウェアの下に着る。ユニクロやワークマンのもので十分。

 

ウェア

 少なくとも、下着のシャツは汗が冷えることによる体温の低下を防ぐため、化繊のものを着用したほうがいい。これもユニクロやワークマンで買える。シャツやズボンは頑丈なものであれば、普段使いのものでもいいが、夏場は化繊のものの方が楽ではある。

workman.jp

 

ヘッドランプ

 日帰り登山であっても、日暮れまでに下山できなかったときのため、予備の電池と一緒にザックに入れておいた方がいい。登山専門店でなく、家電量販店とかで買ってもいい。重要なのは防水性と電池交換式であること、連続使用時間が長いことといった点。また、赤色LEDモードがあると、小屋泊やキャンプ泊のときに天体観測をしたいとか思ったときに便利。

下記のものは赤色LEDモードがない以外は条件を満たしている。

 

地図

 スマホにヤマレコなどのような地図アプリを入れるにしても、電池切れや雨天時のことを考えると一応持っておいた方がいい。山と高原地図がもっとも無難。

 

あれば便利なもの

 あれば便利なものはいくらでも思いつくが、とりあえず購入を検討する可能性が高いポールとコンロについて書く。

登山用ポール

 あると足腰への負担が減ったり、傾斜地での安定性が増したりする。ただ、手をついて登るような傾斜のところでは使えず荷物になったりする。登山用は基本的にカーボンかジュラルミン製で、そこまで重量に差がないので、正直どちらでもいい。ねじって固定するタイプの方が自分で交換パーツを買って修理ができるのでオススメ。まあただ、なくても特に問題はないので、初めて山に登るとかだったら買う必要はないと思う。

webshop.montbell.jp


登山用コンロ、クッカー

 あると山の上で調理をしたり、カップ麺を食べたり、お茶を入れたりできる。山の上での食事のバリエーションが増えるので、あるとうれしい。購入する際の注意点としては、ガスカートリッジはコンロ自体と同じ会社のものしか使えないということに注意する必要がある。また、風が強いと点火装置だとつかないことがあり、その場合ライターでつけたりする必要がある。

  各社を使い分けたりしたことがないので、正直どれがいいとかは何とも言えない。一応自分が使っているのは下のSOTOの。

 

 

最後に

 一応一通り書いたつもりだが、抜け漏れが多く存在する気もする。登山用品を買う場合、わからないことがあったら登山用品店で相談するのが一番いい。登山用品店の店員の人たちは親切で、選ぶ基準や製品ごとの違いなどを丁寧に教えてくれる。特にザックと靴に関しては、身体にフィットしていることがかなり重要なので、店員に相談のうえで購入したほうがいいと思う。